故ジル・ローランを偲んで

A blog to remember Gilles Laurent, who died in Brussels Attack in the middle of making his film about Fukushima / this blog is organized by his wife Reiko Udo

ベルギー大使館でのスピーチ 14/12/2016 My Speech at the Embassy of Belgium in Tokyo

過日の大使館での関係者上映会でのスピーチを採録させていただきます。 ここはジルの「東京都内の、小さな故郷」です。感無量でした。 本日お集まりの皆さま、こんにちは。多くの方々においで頂きまして、本当にありがとうございます。ご紹介に預かりました…

女性たちの感想ノート

ジルの映画「残されし大地」について今まで頂いた感想、特に女性からのコメントをいくつか掲載させて頂きたいと思います。(ベルギーの映画館、京都映画祭などで先んじて見てくださった方たちの感想です。) 私が女性ですから当たり前といえば当たり前ですが…

「恋人はサンタクロース」ならぬ、「パパがサン・ニコラ」。 Papa is our Saint-Nicolas

昨年の12月8日は、結果的に、ジルが最後の最後に日本を後にした日でした。 12月に入ってからなんとなく、「もうすぐ生のジルの姿を見なくなってから1年になるのか・・」と思ってはいたものの、その日が近づくに連れて、私の胸の中はどこか重いものに包…

マイ・タウン、浪江町。 My town, Namie

映画「残されし大地」に出てくるゴーストタウン化した街並み。人の代わりに緑が生い茂る。 映画「君の名は。」と「シン・ゴジラ」が今年の大ヒット映画ですが、前者はとても美しく。そして後者はとても耐え難く「見慣れた景色がこんなにも変わってしまう」と…

瀧田さんご夫婦のこと。About another couple involved in Brussels Attack

10月10日。ホテルニューオータニの玄関には日本とベルギー、両国の国旗が飾られていました。 去る9月25日。 映画「残されし大地」のfacebookページに、あるメッセージが寄せられました。 突然のメッセージ失礼いたします。瀧田と申します。実は、私の夫も…

11月22日は「いい夫婦の日」。The day for 'good couple' in Japan

2010年春ごろ。長女の出産直前くらいです。二人とも若い! 肌がきれいだぞ!! 今日は11月22日。 ジルが亡くなった日からちょうど8ヶ月が経ちました。 毎月、22日は「祥月命日」としてスケジュール帳に書き入れています。 ぼーっとホームに独りで突っ…

パリでのテロから1年 One year after the terrorist attack in Paris

1年前、パリで尊い命を犠牲にした人々の魂が救われますように。 ジルはパリが好きでした。なかなか都市であんなに美しい街はないと。 ヨーロッパで、訪れる場所を一つしか選べないとしたら、やっぱりパリだろうとも言っていました。 私たちはパリのことを思…

ジル、君も同級生だ。 Dear Gilles, now you are one of our friends from high-school, too.

先日、目が覚めた時に不思議な気持ちになりました。この7ヶ月くらいの間のことは、夢だったんじゃないかなと思ったんです。 「懸念していたテロがベルギーで起きて、ジルが巻き込まれて亡くなって、家族でびっくりして大泣きしたけど、引き継いだ映画が日本…

奥山和由さんと映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」 One Step On a Mine

2000年10月28日(土)の朝日新聞・夕刊コラム。題字は奥山さんの手書きだそう。 映画「残されし大地」について、プロデューサーの奥山和由さんから連絡があったのは8月29日、NHK「おはよう日本」での放送後すぐのことでした。 朝、番組を取材してくれたNH…

セルフ・ポートレート Self-portrait 'First Digital G'

ジルが初めて日本を訪れたのは2009年の8月。 これはその直前、2009年7月3日が日付となった写真です。 もっぱらアナログ派だったのが、初めてデジタルカメラを購入し、鏡に向かって試し撮り・・した結果のセルフ・ポートレートだと言っていたはず。 あまり…

朝日新聞 10月12日 関西発夕刊 An article of Asahi Newspaper company 12/10/2016

掲載の写真は2012年クリスマス頃、ベルギーの夫の実家にて。長女2歳、次女0歳のときです。 時系列が少し前後してしまいますが、京都国際映画祭の直前に出して頂いた記事です。 高崎の全国コミュニティシネマ会議でお会いした朝日新聞大阪支社の記者の方が…

清水圭さんのこと。(京都国際映画祭・映画「残されし大地」上映を終えて その2)

今回の映画祭、クロージング上映の司会をしてくださった タレントの清水圭さんも、実に素敵な方でした。 明るいオーラいっぱいに楽屋内に登場しながらも、やはり高島さんと同じく、 きちんとこの映画をご覧になった上でいらしてくださっていました。 いや、…

京都国際映画祭「残されし大地」上映を終えて。Kyoto International Film Festival

10月16日、満月の日。 ついに京都国際映画祭が無事に終了しました。 ジル、大好きだった街、京都での上映おめでとう。 (ところで、泊まったホテルの部屋番号が916でびっくりしました。ジルの誕生日と同じナンバーです。) 夫、ジル・ローランが亡くなってか…

「残されし大地に、陽はまた昇る」

2010年10月、ジルの故郷ブイヨンを流れる清流スモア川のほとりにて0歳の長女と ボブ・ディランのノーベル賞に触発されて・・というわけではないのですが、私も詩を書いてみました。このタイトルがずっとずっと、頭にあったのでした。 ジルが亡くなった時も…

映画の成功を祈り、「親子3人だるま」。 Three Darma dolls wishing the success of the film

イメージとしては、奥の茶色が私、手前の右が長女、左が次女。 先日行った高崎はたまたま「だるま」の名産地だったので、 これは良いと買い求めました。 3人で「パパの映画がうまく行くことをいのって、書くのよ!」と 一人一個ずつ手に取り、黒のマジック…

読売新聞 Yomiuri-shinbun in Japan 2016/10/5

世の中で一番最初にジルにまつわるストーリーを記事にしてくださった(4月23日)、読売新聞ブリュッセル支局の横堀さんが、現地ベルギーでの初上映の様子(9月27日)を記事にしてくださいました。 義父のコメント、長くジルと一緒に働いていたスタッフのコメ…

旅する映画  One day trip in Takasaki 01/10/2016

ついにこの日がやってきました。ジルの映画とともに高崎までやってきました。 映画は人を旅させるんですね。 9月30日、10月1日の日程で開催された「全国コミュニティシネマ会議2016イン高崎」で、最終プログラムに「残されし大地」の特別上映を組んでくださ…

ベルギーへの想い My thoughts for Belgium

ブリュッセルの有名な観光地、グラン・プラスで2年に一度、開催される「フラワーカーペット」。 今回のテーマはなんと「日本」。鶴や鯉の文様が全て生花を使って表現されています。今年は奇しくも日本ベルギー友好150周年記念イヤー。 10月にはベルギー国王…

ジルが動いている。 The rare films Gilles himself is moving 22/09/2016

”動くジル”の映像を発見しました。 ベルギー・テロからちょうど半年の9月22日、ベルギー本国のテレビ放送局RTBFにて、ジルと彼の残した映画「残されし大地」についてのルポルタージュが放送されました。 映画の撮影中に残っていたという、動くジル本人の…

3・22(さんてんにーにー)から半年です。 It is just 6 months since 3.22

あの日から半年が経ちました。今日は9月22日、秋分の日。 先日、9・11(きゅうてんいちいち)から15周年ということで式典に関するニュースが流れていたのが記憶に新しいですね。 そして3・11(さんてんいちいち)はもちろん、5年前の東日本大震…

パパ、お誕生日おめでとう。Happy Birthday, Papa.

ジル本人が亡くなってから初めての誕生日を迎えました。 9月16日。47回目の誕生日です。 私たちは日本式に言うといわゆる「タメ」ですが、年明けの1月に誕生日のある私より、いつも4ヶ月だけ早く歳を取っていたジル。 この間だけは、束の間の「私の方が若…

「東京物語」への愛 His love for his favorite film "Tokyo Monogatari" by Ozu

ジルがいちばん好きな映画監督は、小津安二郎でした。 中でもフェイバリットは「東京物語」。 それは知っていたのですが、先日、亡くなった後に遺品整理をしていたら、こんな手書きの作文が見つかりました。今からちょうど2年前、一時新宿の日本語学校に通…

ありがとうNHK「おはよう日本」 Gratitude to NHK "Ohayo Nippon"2016/08/29&31

先々月よりNHKのブリュッセル特派員の方から取材を受け始めていた、「残された大地」にまつわる一連の話がついに8月末、放送されました。出かける前の準備時間、定番的にこの番組をご覧に成っている方も多いのでしょう、いろいろなところから反響を頂きまし…

毎日新聞の記事 An article in Mainichi Newspaper 2016/08/27

先日の毎日新聞の記事 「ベルギーテロ犠牲者:夫が残した「福島」上映 http://mainichi.jp/articles/20160827/k00/00e/040/246000c 私の父が翻訳をしてくれました。↓ English translation here below. The Evening Edition of the Mainichi Shimbun (Newspap…

「残されし大地」 日本版タイトル決定。The Japanese title for the film is "Nokosareshi Daichi"

日本語での映画のタイトルを決めました。 「残されし大地」。 原発事故の後も大地は残され、なおも自然は美しく、その土地に愛着を持ち息づいていた命は続いていること。そして第二の意味としては、テロが起きて彼亡き後も、残された私たち仲間や家族は、道…

ベルギーでの上映スケジュール The schedule of the screening in Belgium

(写真はジルの映画撮影時期、福島県南相馬市の風景。The photo shows Minami-soma city, Fukushima, when he was shooting the film. ) 写真提供:山本啓介氏 ベルギーにての上映スケジュールがほぼ決定しました。 ブリュッセルのアートの中心地BOZAR、二人…

広島原爆投下の日に寄せて On the day of Hiroshima (English translation will come later)

(当初「これは公開できない」と思っていた写真ですが、意を決して。) 広島原爆投下の日に寄せて 今朝、何気なく迎えた8:15の黙祷でしたが、「戦闘行為であるたったひとつの爆弾に、一瞬にして無惨にも命を失われた」・・という事実をなぞった時、それ…

Firework in Fukushima 2016/07/24

先日行われた南相馬の花火大会の動画です。 短くて申し訳ないのですが、夏らしいのでシェアします。 The other day I visited Minami-soma city, Fukushima and saw this wonderful firework. Really feel like summer. ジルが昨年、撮影で訪れていた街。 ご…

マルベーク駅に新しいアートピースが誕生 A new artpiece is installed at the metro station Malbeak

地下鉄マルベーク駅に犠牲者を偲ぶ記念のアートピースが加わったそうです。アーティストは駅にもともとあった絵のアーティストでもあるブノワ。 They installed a new commemorative art at the metro station Malbeak to remember the sacrificed people. T…

映画「残されし大地」の予告編(2分27秒 ベルギーのプロダクション制作) A short preview of Gilles' film (2min.27sec. Made by the production in Belgium)

↓ With French subtitle フランス語字幕vimeo.com27 ↓With English subtitle (英語字幕) vimeo.com

ありし日のカンヌ映画祭 (2012年 カルロス・レイガダス監督の映画「闇のあとの光」) My favorite photo of Gilles at Canne Film Festival 2012 2012/05/24

サウンドエンジニア時代の仕事で一番華やかだった瞬間は、2012年のカンヌ国際映画祭かもしれません。カンヌ映画祭の常連、メキシコ人監督のカルロス・レイガダスの「闇のあとの光」(原題“Post Tenebras Lux”)で監督や出演者と供にレッドカーペットへ。 一風…

著名な風刺画家PLANTU氏が寄せてくれた絵 A drawing given by a famous cartoonist PLANTU

長年、フランスの新聞Le Mondeで風刺画家をしているPLANTU氏がジルにメッセージを送ってくれました。 「もし描くとしたら、天国と話すってことかな?」 Mr. PLANTU who works as a cartoonist for the French newspaper "Le Monde" drew a special message f…

マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭にて Marseille International Film Festival 2016/07/16~17

マルセイユ国際映画祭にてジルの映画 "La Terre Abandonée" が上映されました。この映画祭は、ドキュメンタリー系の映画祭としては世界的にAクラスとされているイベントのひとつです。 写真はある記者の方に送って頂きました、ありがとうございます。とても…

日本語練習帳 〜夏〜 Learning Japanese words related to 'summer'

気之道 Kinomichi

ジルが大好きだった「気之道」という武道。 その武道仲間から、短いですが動画を送ってもらいました。 映画を仕事にしていても、本人が出てくる動画は大変珍しいので公開します。 This is a short video of Gilles performing a sort of his favorite martia…

友人KさんがFacebookに載せてくれた文章 Text posted by one of my good friends, K-san on Facebook 2016/06/13

(6月に私がfacebookでこのブログのリンクのシェアをお願いしたところ、かねてから色々と心を寄せてくださっていたブリュッセル在住の日本人ママ友Kさんが、シェアをしながら、寄せてくださったメッセージです。私の心にどかんと響いたので、ご本人の許可を…

ジルの子ども時代 Gilles in his childhood

何歳の頃かは不明ですが、こども時代のワンショットを譲り受けました。 大きくなって、こんな運命が待ち受けていたなんて思いもしなかったでしょう。 日本という国も知らなかったかもしれない。 もちろん私も、ベルギーという国を知らない頃だったかもしらな…

サウンドエンジニア時代の作品 The collection of the films when he used to work as a sound engineer

ジルが過去に映画のサウンドエンジニアとして関わった作品を、同僚のアレックスが収集中です。(アレックスは、ジルの今回の監督作の音編集を、ジル亡きあとに引き継いでくれました。)まだこれで全部ではありませんが・・。 At the moment Gilles' colleage…

ふたつの国旗 Two flags 2016/07/03

ジルの実家はベルギー・ブイヨンにあるホテル&レストラン。お義父さんは、私が来る大事なタイミングがあるとふたつの国旗を用意して並べてホテルのエントランス上に飾ってくれます。6年前に始めて訪れたときもこれで驚かせてくれて、3月の葬儀のときも、…

マルセイユ国際ドキュメンタリー映画際で上映決定 His film is going to be screened at Marseille International Documentary Film Festival

おめでとう、ジル。 7月16日、17日の二回、マルセイユ国際ドキュメンタリー映画際で上映される予定だそうです。ジルは居ないけれども、プロデューサーが参加し挨拶してくれる予定。 かつてジルはこの映画祭で「サウンドエンジニア賞」をもらったことも…

仏ジャーナリスト、アントワーヌ・レリスさん来日(残念ながらすれ違ってしまったけれども)French journalist Antoine Leiris visited Japan (during my absence unfortunately)

同じテロ犠牲者の配偶者、遺族としていつかは直接お話がしたい方です。 残念ながら私が逆にベルギーに行っている間に、来日されていたのでオファーはしませんでした。 I would like to talk one day with this person directly as a partner of one of the v…

ついに地下鉄マルベーク駅にやってきました。Finally at the metro station Maelbeek 2016/06/28

ついに地下鉄マルベーク駅に事件後3ヶ月を過ぎてやってきました。公式の寄せ書きはきれいにガラス窓でカバーされ、事件現場も跡形もなく修復されています。ジルが亡くなったのは写真のブルーのプラットフォームの少し先、電車がホームを出て再出発しようと…

家族と親友たちで試写会、ブリュッセルにて First screening only among families and friends in Brussels 2016/06/27

昨日、ブリュッセルの中心街にある映画館で、プロダクションがジルの映画の試写会を催してくれました。今回は家族と友人たちのみ100人ほどで。 映画は9月か10月にはブリュッセルで上映館もいくつか決まっているそうです。 日本でいつ、どこで・・に向…

もうすぐ100か日 Soon it will be 'hundred days'

今週末からベルギーに来ています。昨日、ジルが好きだったブイヨンの清流のそばで家族や友人とお別れの儀式を行いました。静かな清流では時折カヤックを楽しむ人たちも。とても平和な場所・・。 明後日、いよいよ仏教の世界での100カ日です。何人かに説明…

私のスピーチ、東京でのお別れ会にて My speech at the farewell party for Gilles in Tokyo 2016/06/19

皆様、本日は本当に各方面から、ありがとうございました。この3ヶ月、言葉にならない思いと過ごしてきました。今日という日付は、春分(the vernal equinox)の日の翌日彼が亡くなったことから、約3ヶ月後の夏至のころにしようと思い立ったうえでのことで…

映画撮影に協力してくださった山本啓介氏のスピーチ、東京でのお別れ会にて Speech from Mr. Keisuke Yamamoto who helped film-shooting, at the funeral party in Tokyo 19/06/2016

(French translation follows after Japanese) ジル・ローランさんへのメッセージ ご紹介いただきました山本啓介と申します。去年の秋にジルさんの映画撮影に同行しました。玲子さんからご指名を賜りましたので、その時の様子を少しお話しいたします。 ジル…

ジルの友人ラウル・モンテロさんからのスピーチ、東京のお別れ会にて Speech from Mr. Raul Montero, at the farewell party in Tokyo 2016/06/19

(日本語訳は後に続きます。) Bonjour, Reiko, merci pour nous avoir invité aujourd’hui. Je me présente, je m’appelle Raul et je suis franco-venezuelien, j’ai connu Gilles à la SUGINAMI NIHONGO KAIWA NO KAI il y a presque deux ans, tous les d…

親友Aさんからのスピーチ、東京でのお別れ会にて Speech from my best friend A at the farewell party in Tokyo 2016/06/19

(英語訳:多田ゆきさん) ご参列のみなさま、こんにちは Hello, everyone. Thank you for attending this ceremony. 私は玲子さんの15年来の友人です。玲子さんと同じ出版業界の仕事をしているので、今日のゲストのみなさんのなかには知ったお顔もたくさんあ…

ジルの友人を招いてお別れ会(東京にて)Farewell party for Gilles in Tokyo 2016/06/19

ジルの友人を招いて、東京でお別れ会を開催しました。 (友人からのスピーチは許可を頂いて追って掲載したいと思います。) We organised a farewell party for Gilles, inviting his friends in Tokyo. (I will post four speeches from friends later with t…

ベルギー国王からのお手紙 2016/04/25 only in Japanese

事件から1ヶ月余りのある日、ベルギー国王よりChere Madame Udoで始まる、お手紙を頂きました。 さすがに国王からのお手紙を写真に撮るのは憚られて、日本語のみでそっと訳を掲載します。 2016年04月25日、ブリュッセル 鵜戸様 王妃と私は、先月2…