故ジル・ローランを偲んで

A blog to remember Gilles Laurent, who died in Brussels Attack in the middle of making his film about Fukushima / this blog is organized by his wife Reiko Udo

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ㉒

2014年、ある日の西武新宿線。向かい側の座席から私達3人を撮影していたジル。 当時の杉並区の家から、どこへ向かっていたのだろう。この時の動画リンクが文末に。↓ Vol. 22 日常を切り取る 本日は閑話休題。 ジルが亡くなった時にリュックの中に持っていた…

3月11日〜22日 映画「残されし大地」無料オンライン上映について

本日、朝日新聞東京版の朝刊「エンタメ!」コーナーにて、ジル・ローラン監督の映画「残されし大地」のことを紹介してくださっています。 3月11日(東日本大震災から10年)から、3月22日(ジルが亡くなったベルギー・テロから5年)の12日間、無料…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ㉑

映画「残されし大地」に出てくる富岡町に住む松村さんの背中。 映画の中のシーンではなく、その前段階の取材中に、ジルが撮った写真です。 Vol. 21 映画「残されし大地」への道 〜その1 2009年にジルが初めて日本に来た時、明治神宮に案内した。 都心に…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ⑳

日本式ママチャリで、日本式パパ! 保育園の送りとお迎えと・・何度も頑張りました。 ところでこの自転車、ヨーロッパでは見ない。(みんな車で送ったりするのが一般的なのかな) Vol. 20 ジルの主夫生活 in Japan さて、時系列の話にまた戻ります。お話とし…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ⑲

映画「残されし大地」より。冒頭部分に出てくる防災無線。 Vol. 19 いよいよ3月です いよいよ今でも様々な人の思いが重なり合う、3月に入った。 3月11日で、東日本大震災から10年。 そして3月22日で、ベルギーテロからちょうど5年だ。 ジルが作っ…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ⑱

庭が素敵だった、ジルのお姉さんのお家。第二の我が家のように滞在させてもらった。 私が押すブランコの方に乗っているのは、うちと同じく日本ベルギーハーフの親友の女の子。 地面で息絶えたように見えるのは・・・ご心配なく。落っことした赤ちゃんのお人…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ⑰

奇しくも3.11からちょうど1年後。2012年3月11日に生まれた次女。なんだか眠そうね。 Vol. 17 ボーナスがやって来た 実はメキシコに行く直前、分かっていたことがひとつあった。それは第二子がお腹の中に宿っていたこと。メキシコに飛んだ時は、実は妊娠2…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ⑯

オアハカで宿泊した可愛いプチホテル。こじんまりとしたダイニングでは毎朝、朝食を作ってくれている人が。「オアハカ・リンド」という2004年に日本人が書いたガイド本に載っていた。 Vol. 16 メキシコ編 その3 2011年の夏。当時、ベルギーに住んでいたこと…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ⑮

メキシコ滞在中に住まいとしてお借りしていた邸宅にて。長女1歳3ヶ月、私の帽子と。 素敵な調度品などもあったのに、背景に写り込んでいるオムツのパッケージが痛恨のミス! でも世界どこに居ても、まず探すのはこれで、日々の必需品だったなぁ。 Vol. 15 …

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ⑭

メキシコ・シティーにあるディエゴ・リベラの描いた壁画「メキシコの歴史」の一部。 ジルはフリーダ・カーロ&ディエゴ・リベラのカップルの大ファンだった。 Vol.14 メキシコ編 その1 2011年の夏。私たち家族はメキシコに居た。 今日はちょっとマニア…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ⑬

2011年3月。長女の初めてのひな祭りはベルギーで迎えた。 これはどなたか日本人家庭のお家にあったものを拝させていただいたんだと思う。 Vol. 13 10年前のあの日、3月11日 ⑫のお話のベルリンを経て、無事に2009年の10月にベルギー入りした…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ⑫

2010年9月、生後3ヶ月の長女。ベルリンにて。 Vol.12 ベルリンに天使はいたか さて、⑩のお話の続きです。 2010年の6月に長女が生まれたのち、私たちの住まいは、実にめまぐるしく変わって行った。0歳の時に、こんなに引越しを重ねた子どもはいな…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。 ⑪

Vol. 11 Gilles in Japan ギャラリー 今日もちょっと、閑話休題。 ジルが日本に住んでいた時の、とても日本らしいファニーさのある写真を集めてみた。 考えてみると、2013年の11月にこちらに帰国し、2015年の後半はもう映画「残されし大地」のこ…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ、5年。⑩

2010年6月。日付を見たら第一子の誕生の前日だった。 後ろにレンタルしたベビーベッドが見える。なぜこんな麦わら帽子をかぶっているかというと、 予定日を過ぎても赤ん坊が出てこず、気分転換にと新宿御苑ピクニックに行って帰ってきたから。 Vol.10 懐かし…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ5年 ⑨

近所の美容院に行って、帰ってきたところ。私のお迎えまでに時間があったので、 2人とも髪の裾をヘアアイロンでカールしてもらっていて、ご満悦。 Vol.9 天国の警備員さ〜ん! 今日もちょっと閑話休題。 過去の写真を掘り起こすだけでなく、時には現代の写真…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ5年 ⑧

ジルの生まれ故郷にある、自然豊かなスモワ河畔にて。(ベルギーはワロン地方のブイヨン近郊) 私の横顔が若いです! 2009年秋 Vo. 8 ジルが愛し、還っていった川 さて、このお話は⑥の続きです。 2009年の初のベルギー訪問で、ジルは私を本当にいろ…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ5年 ⑦

2015年7月。東京に遊びに来てくれたジルの姉、シルヴィーのファミリーがうちに泊まっていて、その時撮影してくれた写真。 Vol.7 数少ない、家族4人の写真 さて、来たる3月11日と3月22日に向けて、まるで御百度参りのように(笑)、1日も欠かす…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ5年 ⑥

2009年秋、私の初めてのベルギー訪問。 当時ジルが住んでいた、ブリュッセルのサン・ジルという地区にあったアパートにて。 Vol.6 出会いから12年だったのか。 昨日のブログを書いた後に何人かの方にメッセージをいただいて、私とジルが出会った20…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ5年 ⑤

Vol.5最初にもらった写真 ずっと前に使っていた旧式のマックから探し出してきた。 この写真は、2009年ごろにインターネットで”文通”が始まった頃に、ジル本人から送ってもらったもの。 後から聞いたところ、おそらく撮影は2005年ごろ。(ということは、ジル…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ5年。④

Vol.4 セルフ・ファミリーポートレート 2012年 @ブリュッセル ブリュッセルのアパートにて。おそらく一番左の次女が0歳の時っぽいので2012年です。 何のためにとったのか覚えていないのですが、「たまには家族4人揃ったところを撮っておこう」と…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ5年。③

この写真は、サウンドエンジニアとして働いていた頃のもの。 Vol.3 生前で一番好きな、一番短いビデオ ジルが亡くなった後、事件や映画の取材関係で、「何かご本人の写真だけではなく、生前に動いていらっしゃった姿のわかるビデオはないですか」と聞かれる…

もうすぐ10年。そしてもうすぐ5年。②

2017年3月11日、渋谷にて。映画「残されし大地」の初公開日、 シアターフォーラムのそばのレストランで、高校の時の同級生たちがお祝いの会を催してくれた。この日は次女の5歳の誕生日でもあり、なんとそのお祝いも用意してくれていて感激だった。 Vol.2 …

もうすぐ10年。そしてもうすぐ5年。①

この写真の撮影は2009年夏。ジルが初来日をし、私と初めて出会った頃。 ジルは当時、アナログのカメラを持っていて、わざとフィルムを”2度撮り”して、2つの写真が重なる手法を楽しんでいた。紙焼きで残されたそんな写真が100枚くらいあるのだが、パッと…

お母さんと話したい。 〜劇場版「鬼滅の刃」で考えた私の”幸せな夢”〜

〜また今週末も見に行った、劇場版「鬼滅の刃」。自分にとって一番幸せな夢ってなんだろう?と思った時に、思い出したこと。〜 ここ2年半ほどの間に、たまに見る夢がある。 そんなに頻繁ではなくて、半年に一回くらいかもしれないけれども・・。 その夢はと…

煉獄さん亡き後に。

行ってきました、劇場版「鬼滅の刃」。聞きしに勝る大混雑・・。 そしてストーリーはというと、すでにネタバレ100%なのに、どうしてこうも「見たい」という熱気に包まれてしまうのだろう、と私を含めての現象なのだけれども、感心しきりだ。 煉獄さんはご存…

「鬼滅の刃」作者・吾峠呼世晴さんへの手紙

ことしの1月。 「鬼滅の刃』の作者である吾峠呼世晴さんに当てたファンレターを書いていた。その下書きを、在宅勤務中のコンピューターの中に見つけた。誰かにファンレターを書くなんて、人生の中でも数えるほどしかない? というか、最後はいつ、誰宛だっ…

奥山さん。そして京都国際映画祭2020

先日、夫ジルが生きていればの51回目の誕生日(9月16日)の、まさに前日のこと。 携帯電話の着信にふと目をやると、「奥山さん」とあった。そう、あの映画プロデューサーの奥山和由さん。4年前の秋、ジルの映画に目をつけてくれ、秋の京都国際映画祭のク…

色々な事件の被害者支援について

最近、ネット、TV関わらず色々な凶悪な事件のニュースのその後の裁判や、未解決の事件の話を見聞きするたびに、思うことがある。 自分の家族を。しかも数人、殺した犯人であっても、加害者が死刑にならない。 または、加害者本人も同時に自殺をしてしまって…

バグダディ容疑者が死んだ

バグダディ容疑者が死んだそうだ。 「世界はもっと平和になった」とトランプ大統領の弁だが・・ 「あぁまた生け捕りにできなかったのか」と思ってしまった。 ビンラディン容疑者が2011年にアメリカ軍の作戦で殺害された時。 当時、ジルが言っていた。「なん…

Never forget から始まる、16名の名前。

Never forget から始まる、16名の名前。 ブリュッセルの地下鉄、マルベーク駅。 ここでなくなった犠牲者たちの名前が、3周年を機に彫り込まれることになりました。 あの瞬間、そして本人の魂の1部をここに永遠にとどめることになります。 改めて、冥福を祈り…