故ジル・ローランを偲んで

A blog to remember Gilles Laurent, who died in Brussels Attack in the middle of making his film about Fukushima / this blog is organized by his wife Reiko Udo

生き物ってすばらしい

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 うちの姉妹が去年の春から始めたこと。それは乗馬です。日本ではだいたい5歳くらいからポニー乗馬を習い始められるらしく、たまたまですが下の子が5歳になったばかりのタイミングでした。

 

事の発端は今から3年ほど前。ベルギーに里帰りをしたときに、ジルが現地の乗馬クラブの体験レッスンをこどもたちのために予約していました。現地の子10人ほど?と並んで。そのとき以来、ずっと「馬が好き、馬が好き」と言い続けていた彼女たち。(特に長女が。言い張る、というくらいに)

 

そして2年前の夏・・こんどはジル亡きあと、同じ乗馬クラブでまた体験レッスンをさせてもらいました。本当は、その日は体験レッスンはなかったのですが、事情を知ったオーナーのマダムが、「聞いたわよ・・大変だったわね」と、うちの子たちだけのために、大きな馬場を開けて迎え入れてくれました。

 

あぁ、ジルが縁をつけてくれたこの場所に、また戻ってきたな・・そんな風にしみじみしながら。

 

そして去年の夏も里帰り。こんどは、もう日本で乗馬を始めたあとだったので、乗馬服、ヘルメット、手袋、ブーツなどを現地で買おうと。日本ではなかなかどれも高価なのですが、ベルギーでは習い事のひとつとして、スポーツのひとつとしてとても身近なものなので、スポーツショップなどに普通に置いてあるのです。期せずして、優しい義姉がレジですべてを払ってくれてしまいました!(すみません!&ありがとう!)

 

その入手したてのユニフォーム?で乗馬・・。年に一度、ジルの優しさを思い出すためにも、ベルギーに里帰りした際は必ずここにくるようになるのかもしれません。

 

さて、アップした写真は日本で現在通っているほうの乗馬クラブのほうです。

 

ちなみにここへ行く時、必ず大きな青いショッピングトロリーにブーツや何やら、入れて持っていっています。それは、ベルギーに住んでいたときに、ジルと私がよく買い物で使っていたもの。それを持っていくと、なんとなくジルも参加しているような気分になるかしら?と思い。

 

それにしても、馬たちの可愛いこと。触ると、本当に暖かいのです。リアルファー、しかも血の通った。この暖かさを体験してしまうと、申し訳ないけれどもファッションのファーは可愛いし、思わず手に取りたくなるけど、いらないかも・・と思ってしまいます。

 

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どれも長女の撮影。愛情を感じます!

ポニーの名前も、クッキー、モカ、などの美味しそうな名前から、ハッピー、ノンノン、など覚えやすい可愛い名前が揃っていて、ほのぼのします。

 

この血の通った、というところが本当にポイント。

お日様のような、太陽のような温もり。

生きているってすごいなと思います。

 

なぜ乗馬が好きなのか子供達に聞いてみたところ、「生きていて、乗れるものだから。それって乗馬だけだから。」

 ラクダとかロバとか、ゾウもあるかもしれないけどね笑。レッスンで習えるのは確かに馬だけですね。

 

子供たちのエネルギーと、生き物である馬のエネルギーとか混じり合って、私も連れて行くのは大変だけど、大切な生気というのもの象徴に出会える週末が好きです。