煉獄さん亡き後に。
行ってきました、劇場版「鬼滅の刃」。聞きしに勝る大混雑・・。
そしてストーリーはというと、すでにネタバレ100%なのに、どうしてこうも「見たい」という熱気に包まれてしまうのだろう、と私を含めての現象なのだけれども、感心しきりだ。
煉獄さんはご存知の通り、強烈なインパクトを残して絶命するけれども、そのかっこよさは何物にも代え難い。明るく頼り甲斐があり卓越した能力を持ちながら後輩を全力で守ってくれる・・”理想の上司”像だと巷では言われているのも、うなづける。
ところで”煉獄”の漢字を調べるために打ち込んで見て、初めて知った正しい意味。
煉獄(れんごく、ラテン語: Purgatorium)とは、カトリック教会の教義で、この世のいのちの終わりと天国との間に多くの人が経ると教えられる清めの期間。
まさに生と死の世界をつなぐ、この漫画の矜持を思い切り表している苗字だったのですね・・。
ところで、昨日から妙に思い出すことがあり。
ずっとずっと忘れていたのだけれども。
4年前、夫が亡くなって半年くらいして、自分で書いた詩があったなぁ、と。あの時、必死の思いで書いた詩。普段、ポエムなんて書かないのに(笑)。
そして当時、京都国際映画祭のクロージング上映で、私のブログもしっかりチェックしてくださっていた高島礼子さんが、この詩について舞台上で言及してくださったなぁ・・と。
それを改めて読んで見たくなり、過去のブログを検索して見たら、書いたのはなんと4年前の10月15日。ちょうど4年前、と言ってもいい日付だったのでした。
そして、どうしてやたらと、この詩を思い出したのだろう・・と思ったら。
映画の中に出てくる煉獄さんの死と重なり合う、朝日の時間。
あの風景が、なんとなく私の胸の中で、ここに重なったのだなと。
とてもパーソナルなことだけれども、私の胸の中で。
そしてほぼ、4年ぶりに読み返して見て。
うん、私も日々いろんなことがまだまだあるけれども、一歩ずつでいいから前に進んでいくしかないな、という気持ちに改めてさせられました。
自分に慰められました(笑)。
ここに再録させていただきます。
(ちょうど、今年の京都国際映画祭で行ってくださった、「オンライン上映」とも時期が重なりました。)
「残されし大地に、陽はまた昇る」
ここは残されし大地
ここに居たあの人々はもう居ない
ここは残されし大地
同じ風景は二度と帰らない
けれども地平線の向こうを
見つめれば
すべてを知りつくす陽はまた昇る
昨日より 1ミリ大きい緑の葉
昨日より 一歩遠くへ歩める足
命は輝きながら自動に続く
私が見ずとも 彼らも見ずとも
すべてを見ていた陽はまた昇る
今は居ないあの人々の
足の重みも、歩んだ跡も
大地はずっと忘れはしない
足の裏から何かが伝わる
踏み出せば そこが道となり
大地が人に力を送る
ここは残されし大地
地平線の向こうに陽はまた昇り
魂という名の花は咲き続ける
"The sun rises again over the abandoned land"
Here is abandoned land
Here you cannot see anymore the people who used to be here
Here is abandoned land
Here you cannot have anymore the view that you used to have
But when you try to gaze at the horizon
There you can see the sunrise again
The sun who knows everything
A green leaf that is one milimeter bigger than yesterday
My feet which can go one step further than yesterday
Lives just go on automatically while shining so strong
Even if I do not see, even if they do not see
The sun rises again
The sun who had seen everything.
The land will never forget those who were here
The weight of their feet
Nor their footsteps
People feel something from the back of their feet
When they walk one step forward
There they discover a way
The land gives them power
Here is abandoned land
Here you can see the sun rises again over the horizon
And you will see the flowers keep blossoming named as ‘soul’