故ジル・ローランを偲んで

A blog to remember Gilles Laurent, who died in Brussels Attack in the middle of making his film about Fukushima / this blog is organized by his wife Reiko Udo

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

さよなら古いお家。 Good-bye to the old house.

ジルの生前、4人家族で住んでいた家がとうとう壊されてしまった。今住んでいる場所から目と鼻の先だが、借家で期限切れだったので夏頃に完全にお返ししたのだ。もちろん通るたびに、ジルの居た頃を思い出していた。 The old house where four of us used to…

マイクをつけて。I am with a small microphone now.

朝日新聞「ひと」欄への掲載。反響がすごかったです。 子供の頃、家庭では朝日新聞だった。「社説」「天声人語」そして「ひと」と言えば、ずっと定位置を占めるよく知られたコラムのひとつ。 I had lots of feedback about the column 'A Person' in Asahi N…

松村さんへの手紙。その2 ”Dear Matsumura-san” from Gilles, no.2

松村さんと実際にお会いして、ラジオ・ドキュメンタリーではなく、映画を作ろうと決心したジル。その決心の後、写真を撮るためにもう一度現地を訪れています。 その訪問の後に松村さんに送ったお礼の手紙は、本人が一生懸命書いた「日本語で」でした。そのま…

松村さんへの手紙。 ”Dear Matsumura-san” from Gilles

あらゆるインタビューで「どうしてジル監督はこの映画を撮ろうと思ったのですか」と聞かれるのだが、その度に「こうだと思う・・」と私なりに答えていたのだが、ある意味そのままの内容となる証拠を発見。 I have been asked by many journalists why Gilles…

初めての富岡町。First time in Tomioka.

富岡町の松村さん宅。到着した時は猫のしろや犬のイシに餌をあげているところでした。When I arrived at Matsumura-san's place, he was feeding the cat Shiro and the dog Ishi. 先週、2月15日(水)についに富岡町を訪問。どうして?と思われるかもし…

映画に「おかえり」と言った。I said 'welcome back' to the film.

「フォーラム福島」での一日先行上映会のために、久しぶりに福島県入り。そしてやっと初めて、富岡町にも到達した。松村さん、半谷さんご夫婦のお住まいを訪ねた、写真ドキュメントです。 Here is the 'photo document' of my travle to Tomioka, Fukushima.…

感想コラージュ。Feedback from early audience in Japan

⇧「水と土で生きる」という登場人物の半谷さん。 昨年末からの1日上映会や、マスコミ試写会で頂いた印象的だった感想をコラージュします。 素晴らしい映画でした。美しい日本の自然の風景、音、全てがじわじわと染み渡ってきて眠ってたDNAが揺り起こされる…

English translation of Tokyo Shimbun (newspaper) on 5th of February

2017年2月17日付け東京新聞朝刊誌面より。外国人のお友達がいらしたら是非、シェアしてください。 Tokyo Shimbun: February 5 (Sunday), 2017 A NEWS BULLETIN Here is Fukushima the Husband gazed at. The Victim of terrorism in his mother country. …

よみがえりの魔法 I wished the existence of magic

作っては壊し、作っては壊しで楽しめる積み木の類。人もまた、一度壊れても違う形で再生することがあるのだろうか。(作品は長女作) 先日、私を取材で追いかけてくれているあるテレビクルー(3月放送予定)の方から、 「正直言うと、打ち合わせで初めてお…

シェア件数1,000件を突破。1000 people shared my facebook message of 28th of January

1月28日に投稿した私のメッセージが、約2週間足らずでシェア件数1,000件を突破しました。本当にありがとうございます。おひとり、おひとりの善意に、祈りに感謝です。 友達の友達の友達の・・と、枝分かれしていくさまを想像すると、なんとも言えない感…

最後の足取り。The last footspteps

写真はブリュッセルの地下鉄のMerode(メロード)駅。事件のあったMalbeak(マルベーク)駅のすぐ隣で、ジルが地下鉄の駅に降りていったのはここからです。 前回、ジルが亡くなった時に持っていたMac Power Bookの中のハードディスクが復元された話を書きま…

デスクトップに残る写真。 The last photos on his desktop

ジルは4人兄弟のど真ん中。 ・・というのも、上のお姉さん二人が双子で、下ひとりの妹に挟まれているのです。お姉さんたちより五つ年下、そして妹より五つ年上です。 これはジルが亡くなった当時、抱えていたMac Power Bookのデスクトップに残していた写真…

国王陛下からの癒し Royal healing

開けるなり「あ!王さまだ」。と長女。 年末年始のタイミングでベルギー国王ご夫妻から届いたシーズン・グリーティングのカードです。 昨年10月の来日のタイミングで子どもたち共々、お会いすることが叶った国王ご夫妻。テロの犠牲者家族の一軒一軒に、こ…

可愛い「鬼はウチ」。 Here we find our 'Oni'.

今日は節分です。 昨年はいなかったけれども、一昨年だったかジルに鬼になってもらって、キャーキャーと子供達と一緒に豆を投げさせてもらったような記憶があります。 ところでこれをご覧ください。 これは、ジルが手書き&手描きで作ったフランス語の「アル…

ふたつのフライヤー。Two versions of flyer

左がしばらく見慣れていた、昨年末まで付き合っていたベルギー版のフライヤー。 そして右が先ごろ完成した日本版のフライヤーです。 ふたつとも後ろ姿であることには変わりがないのですが、ベルギー版は大地を前に佇むひとりの老人。(たまに、これがジル監督…