ジル・ローランの頭の中 その1 The books which he left in the house
ジルが日本に残した遺品は主に、服と本でした。
中でも本は好きだったので、ベルギーの実家にもたくさん残していると思いますが、ここ日本で持っていた限られたジャンルの本には、彼が日本で何を考えて生きていたのか、どんな思いが映画に結びついたかがよくわかるので、2回に分けて掲載します。その1です。
ひたすらひたすら、エコロジー関係の本。「どうやって世の中をもっとグリーンに、サステイナブルにしていくか?」という問いかけに対する具体的な提案をしているような内容です。
日本について、より深く知るための本(怪談で有名なラフカディオ・ハーンや日本研究の第一人者、ライシャワー長官の本)・
「武士道」について考察した本や、森鴎外や夏目漱石の小説のフランス語版も。
禅について、イスラム教について・・。精神性についての研究は大切にしていたようです。
ページが途中からあまり進んでなかった様子のものも、中には。逆に、何度も読んだであろう柔らかくなっているものも。私のフランス語力ではまだ到底ちゃんと読めないものばかりですが、将来、娘たちが手に取れるように大切に残しておこうと思っています。