可愛い「鬼はウチ」。 Here we find our 'Oni'.
今日は節分です。
昨年はいなかったけれども、一昨年だったかジルに鬼になってもらって、キャーキャーと子供達と一緒に豆を投げさせてもらったような記憶があります。
ところでこれをご覧ください。
これは、ジルが手書き&手描きで作ったフランス語の「アルファベ」の表。
こどもたちに覚えさせるために、身近だったもの、好きだったもの、よくお話に出てきたものを詰め込んでいます。彼とこどもたちとの会話のあれこれが、偲ばれます。
ここで”O”の所に、”Oni”という文字と鬼のイラストを見て、当時は思わず笑ってしまったものです。フランス語で「鬼」の対訳はないわけではなく、怪物・・のような意味で、Ogle(オーグル)という言葉があります。「長くつを履いた猫」の中に出てくる鬼は、このOgle。
けれども、日本の風習である節分の説明を私から聞き、ジルの頭の中にはまた、別のコンセプトが誕生したのでしょうね。ちゃんと金棒を持っています。
豆を投げる。そしたら退散する。でももしかしたら、その後は福になって帰ってくるかもよ、という。
世の中に子供向けの英語教材は溢れているけれども、フランス語教材はなかなか見つけるのが難しい。だから、彼が一生懸命に手作りしたこのボード。子供たちのフランス語の忘れ具合がとても気になる今日この頃ですが・・こればかりは、話す相手がいないと、なかなか難しいので悩んでいます。
何はともあれ、このボードは子供達への愛情がいっぱい。子供達と一緒に遊ぶこと、教えること、そして童心に帰るのを楽しんでいたジルのことを思い出すので、ずっとずっと、永遠に取っておきたいものの一つです。
私のfacebookをシェアしてくださった見知らぬ方の書き込みに、
「テロで落命されて一年後、映画で復活なんて素敵だと思います。」
とありました。嬉しかったです。
そうか・・昨年はこんな可愛い鬼どころか、本当のとんでもない鬼に出会ってしまったけれども、映画という福を連れて帰ってきたと言えるのかもしれない。
ジル、お疲れさま&おかえり! ある意味、そう言える春がやってくるのだと。
<表の解説:もしフランス語を間違えていたらごめんなさい>
A Arbre(アルブル)木, Avion (アヴィオン)飛行機
B Barba Papa(バルバパパ) バーバパパ 〜改めて読むと、環境問題の話が多い。
C Cerf (セール) 雄鹿
D Drapeau(ドラポー)国旗 〜日本とベルギーの国旗を重ねて。
E Eléphant(エレファン) 象
F Fleure(フルール) 花
G Gomme(ゴム) 消しゴム 〜この表を作る時の、お供でした。
H Hibou(いぶー) フクロウ
I Iglou(イグルー) イヌイットのお家
J Jupe (ジュープ) スカート
K Kiwi(キウイ)キウイ 〜朝食によく食べていました。
L Lapin(ラパン) うさぎ
M Moustique(ムスティーク) 蚊 〜日本はびっくりするほど多かったですからね。
N Noël (ノエル) クリスマス
O Oni (オニ) 鬼 〜なぜかここだけ日本語なんです・・笑。
P Poule (プル)ニワトリ
Q Queue(キュー) しっぽ 〜イラストはポニーテールです。
R Renard (ルナール)キツネ
S Souri (スリ) ネズミ
T Trouite(トルット) マス 〜ジルの故郷、ブイヨンの名産、美味しいお魚。
U Usine(ユジン) 工場
V Vache(ヴァッシュ) 雌牛 〜ベルギーでは車を走らせるとそこかしこにいました。
W Wagon(ワゴン) ワゴン車
X Xilophone(ジロフォン) 木琴
Y yeux (ユー) 眼
Z Zebre(ゼーブル)しまうま