故ジル・ローランを偲んで

A blog to remember Gilles Laurent, who died in Brussels Attack in the middle of making his film about Fukushima / this blog is organized by his wife Reiko Udo

「会いたい人」への手紙

長女が通う学童で、「今日は自分が会いたい人に手紙を書く」という課題があったそうです。その課題に向き合った彼女が書いたものは・・。

 

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だいめい

パパにあいたいです。

どうしてかとゆうとべるぎいじんでべるぎいにえいがをつくりにいったときにべるぎいのちかてつのてろじけんでしんじゃっててんごくにいったからです。

てがみ

パパてんごくでもげんきでいてね。

 

あれ? 手紙そのものは1行。

前置きが長いですね(笑)。

ともあれ、もちろんこれを読めば涙が溢れてきました。

 

しばらくはただ、地下鉄で事故があったから、という風にしか説明していませんでしたが、私が周りの大人と話すのを横で聞いていたり、ニュースを見たりしながら、世の中にはテロというものがあって、それを仕掛けたわるい人が居て、そのテロで”爆発”があったからだということを今では知っています。

 

それから不思議なもので、「ジル、元気かなあ。」そんな風に私も思うことがあるのです。住む世界が違っただけで、声が聞こえないだけで、あちらで過ごしているから、元気だといいなと。

 

次女の方にも、「ねえ、パパっていないけど、いるっていう感じがするよね」というと、「うん!」と迷いなく元気な声が帰ってきます。

 

ジル、元気でいるといいなぁ。