もうすぐ10年。そしてもうすぐ5年 ㉕
Vol.25 ネコが多数出演!メイキング・ビデオ
※途中で音声がない部分がほんの少しありますが、それは元々です。
皆さんのデバイスの不具合ではないので心配しないでください。
「しろ〜(ネコの名前)。 ちょっとまってください〜。」
言葉わからぬネコの背を触りつつ、演技指導するシーンが特に好き。
というか、ネコに演技指導って、世界で一番大変なことしてない!?
そして虫にも、牛にもなんとか移動を促して、いい絵を撮ろうと頑張っている。
以前のブログで「ジルの動画がなかなか見つけられなかった」と書いたが、一連の取材などが終わりしばらくたった頃、ベルギーの映画プロダクションから、この”動くジル”が入った貴重なメイキング動画が送られてきた。
映画の撮影カメラマンさんが、合間合間に撮ってくれていた映像。それを後ほどエディターさんがつなぎ合わせてくれた、いわば”思い出ビデオ”。こんなものを残してくれて、本当にありがたい。
ところどころ漏れ聞こえるフランス語。つたない日本語。
ジルの背中やら手やら、歩き方やら懐かしい。
そして、映画本編にも余すところなく捉えられていることだが、福島・富岡町の自然が本当に美しい。まるで手付かずの自然のように見える。もともと緑が多かったにせよ、当時は震災からたったの約4年半ごろ。違う意味でのワイルドさを増した状態だったのだとも思う。
でも、そこに逆に人手の入らない時の、自然や命のパワフルさを感じてしまう。
けれども私が個人的に一番好きなのは、やっぱりネコに演技指導しているところ(笑)。
ジルもカメラマンも、背中を撫でて撫でてなだめすかすけど・・なかなかうまくは行かない。でも、本編ではしっかりと別の偶然の瞬間を捉えて、ネコちゃんたちが映画にほっとする彩りを添えてくれているので、ぜひ楽しみに見て欲しい。
Special thanks to the photographer, Laurent Fénart, the editor of the film Marie-Hélène Mora, and my friend Makoto Yamashita who re-editted for me.