故ジル・ローランを偲んで

A blog to remember Gilles Laurent, who died in Brussels Attack in the middle of making his film about Fukushima / this blog is organized by his wife Reiko Udo

2ヶ月で8キロ痩せました!

タイトルだけを見たら、よくある広告の体験談かと思うかもしれません。

または、え!? 鵜戸さんたら、大変な状況だったから・・いつのまにかそんなに憔悴したの!?と思われるかもしれません。でも、これはある意味で引っ掛けタイトル(笑)。

 

この夏、自分史上最大の体重を更新し、新たな大台にまで乗ってしまった私。出産してから、少しずつ溜め込んで、特にここ1〜2年は逆にストレスで食べ過ぎていたのだと思います。

これはなんとか元に戻して、曲がりなりにもファッション系の雑誌の編集者をしているのだから、このまま着られない服が多いままじゃ、本当にまずい・・と思いました。

 

一念発起して、口コミで気になっていたダイエット教室へ。週に一回、合計4回、教室で先生と仲間に会って、基本的には食事や栄養に関するレクチャーを受けたり、自分で決めた習慣を守ったり(例えば、駅でエスカレーターは使わず必ず階段にする、とかそういうこと)、ということをするだけの、比較的シンプルなダイエットです。色々と面白い知識ができ、そして気持ちのいい習慣も付きました。

 

その1ヶ月で4.5キロ。さらに、そのあともそれで身についた習慣を最初の1ヶ月ほど厳格ではないものの、ベーシックなアイデアは忘れずにアレンジしながら、引き続き実施していたら、今の時点で、合計8キロのマイナスに。しばらくぶりに会った人には、「痩せたね〜」「同じ人でもこんなに変わるんだ」「若くなったかも」などと言われます(笑)。

 

でも、そういえば、私がびっくりしたこと・・。

それは、ダイエット教室に初めて訪れた8月のとある日。

JR代々木駅を降り、西口を出て、地図の通り歩き歩き・・たどり着いた先のビルは・・。「え??」 

なんと、明治通りを挟んで目の前にあるのは、映画「残されし大地」を配給してくれた会社、太秦の入っているビル。真正面だったのです!

 

映画の配給のことも一段落し、ようやく自分で自分のために使える時間と精神的余裕も少し手に入ってスタートを思い立ったダイエット。

どちらかというと、見た目を保つことにはうるさかったジル。「頑張ってね」というメッセージを否応無しに感じました・・。

 

真っ正面・・てほどじゃなくてもいいでしょ!? 本当に驚きました。

 

そのおかげで、ちょっと配給会社の方に顔を出したりすることも出来、こういうことを「お導き」と言わずになんていうんだろうか。

 

思えば4年ほど前。生活をしながらのヨガ教室主催の断食1週間を実施した時も、すごく応援してくれたジル。家事のいろいろをいつも以上に、引き受けてくれたことを思い出します。そういう協力体制にあるときは普段より喧嘩もぐっと少なくなって(?)、お互いを尊敬できたものでした。

 

さて、そのダイエットですが、どういうもの?と気になる方もいらっしゃるかな。

大豆タンパクを摂ること、肉よりは魚を食べること、基本的には糖質オフ。

それから、お菓子やお酒も禁止ってほどじゃないけど、やめられるならやめてみる。

そして、お水をたっぷり飲んで、老廃物を流して・・というシンプルなものです。

最初はお腹がすくけれども、美味しいものが全く食べられなくなるわけではないし、決断力、判断力、いろいろなものがついて食全般に対してもコンシャスになりました。

 

そしてもちろん、最初の目標にしていた”ウエストイン”の着こなしもまた、できるようになりましたよ!

 

毎日顔をあわせる子供達は、微妙な変化には日々気づきにくいものの、「ママやせたんだけど、どうおもう?」というと、「そうだよね、やせたよね。いいね、いいね」と言います(笑)。そして、痩せてからの方が、子供達と一緒に出かけた時に「(親子として)似ていますね〜」と声をかけられることが増えたような気がします。若くなったから認識しやすくなったということでしょうか・・。

 

ジルも天国から「その教室、いいと思ったんだよ〜。いいね、いいね」と言っているかも(笑)。

 

 

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 ↑写真好きの5歳の次女が、スマホで撮ってくれた私の近影。ちょっとスッキリしたでしょ?

「会いたい人」への手紙

長女が通う学童で、「今日は自分が会いたい人に手紙を書く」という課題があったそうです。その課題に向き合った彼女が書いたものは・・。

 

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だいめい

パパにあいたいです。

どうしてかとゆうとべるぎいじんでべるぎいにえいがをつくりにいったときにべるぎいのちかてつのてろじけんでしんじゃっててんごくにいったからです。

てがみ

パパてんごくでもげんきでいてね。

 

あれ? 手紙そのものは1行。

前置きが長いですね(笑)。

ともあれ、もちろんこれを読めば涙が溢れてきました。

 

しばらくはただ、地下鉄で事故があったから、という風にしか説明していませんでしたが、私が周りの大人と話すのを横で聞いていたり、ニュースを見たりしながら、世の中にはテロというものがあって、それを仕掛けたわるい人が居て、そのテロで”爆発”があったからだということを今では知っています。

 

それから不思議なもので、「ジル、元気かなあ。」そんな風に私も思うことがあるのです。住む世界が違っただけで、声が聞こえないだけで、あちらで過ごしているから、元気だといいなと。

 

次女の方にも、「ねえ、パパっていないけど、いるっていう感じがするよね」というと、「うん!」と迷いなく元気な声が帰ってきます。

 

ジル、元気でいるといいなぁ。

愛された映画。

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こんなのもあったな。春の公開前のとある金曜日、読売新聞の映画特集にて。錚々たる映画の中に肩を並べさせてもらっている「残されし大地」。私のインタビュー(右真ん中あたり)とともにコラムを掲載してくれた。


映画「残されし大地」がこの秋、ほぼ、日本での全国順次公開を終えた。

結果はどうだったのかな?と気にしてくださっている方たちもいるかもしれない。

 

配給会社の方からの報告は・・「残念ながらヒットには至らなかったけれども、愛された映画だったと思います」というコメント。まさにそれが言えてしたり。

ぶっちゃけた話、私(ジル監督の相続人として)への身入りはない。もちろん「どうせなら、もしかして(ヒットしたら!)」という期待が私の中になかったわけではないけれども、結果としては、いわゆる利益というものは生み出さなかったわけだ。

 

でも、利益ってそもそも、なんだ。数字的な意味の儲けを表す”利益”、というのの前に、もともとのフランス語の、profitの語源となる動詞、profiterの意味は「楽しむ」なのだ。

 

本来ならば、残念なことにここ日本では”福島”を扱ったドキュメンタリー映画はヒットしないというジンクスがあった。もちろん、ちゃんとフォローしてみている人もいる。けれども、いわゆるエンターテイメントを押しても、少し辛い題材を選び、そしてそれをネットで気軽に、でもなく、時間も空間も制約する劇場へと足を運ぶ・・それができる一般の方は、リアルな世界では本当に少ないのだ。

 

それを押してでも、「ジルさんへの供養」という意味も含めて、公開にこぎつけるまで努力してくださったプロデューサーの奥山さんや配給会社・太秦から頂いたお力。

 

もちろん、供養のためだけという動機で漕ぎ出してくださったプロジェクトというわけでもない。ある意味、ジルそのものでもあるわけだけれども、どこかヨーロピアンな静かだけれども深い視点。映像作家ならではの絵の切り取り方、音の再現の方法、などのいろいろなことが響いてくれた。そして、これが魂を込めた直後に姿を消した監督のものだったから。

 

先日、とても久しぶりにツイッターなどで「残されし大地」の感想を調べていたら、「観た直後は感動した!というほどではなかったのに、日が経つにつれ、思い出され、思いが濃くなり、今となっては号泣してしまうほどの気持ちに至っている」という素敵なコメントにぶち当たった。この人は誰だろう・・。

 

私の、いわゆる知り合いが、こぞって映画館に駆けつけてくれた。

でもこうしてちゃんと、誰か知らない人の胸にも届いているんだった。

 

楽しむ・・というと語弊があるかもしれない。人間としての、心に働きかけること全般を”楽しむ”というふうに意訳するならば、この映画は届いた場所では、本当に楽しんでもらえたのだろう。そして劇場公開という手段がなければ、決して届かなかった人々の胸にも届いているのだから、本当にありがたい。

 

少し話がそれるけれども、明日は衆議院選挙。

小選挙区制度では1人しか選出されないのだから、そのほかは”死に票”なんていうけれども、それはすごい間違いだと思う。確実に、落選した人々にも数字がついている。

その数字の裏には一人一人の、人間の心がはっきりと息づいている。

記録として残る。そしてその数字は消えることがない。いつだって、参照できるものであり参考になるものであり、この先の何かの種になるやもしれない。

 

劇場公開もそうで、確実にそれぞれの劇場で、「1」という数字が増えていたとしたら、それは足を運んでくれた誰かの痕跡。

 

ジルの映画に、足を運んでいただいた皆様。

本当にありがとう。

 

 

”IS”の事実上崩壊

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2016年3月17日木曜日付のベルギーの新聞、Le Soir。2015年11月にパリで起きたテロの主犯格が逮捕されたことを受けてのグループの分析をする記事。ジルが落命した時に持っていたリュックサックの中に、これが本体から抜き取られた形で、入っていた。

 

昨晩のニュース速報。"IS”が"首都”としていたラッカが陥落し、事実上の崩壊を迎えたとのこと。

約3年前、このグループの結成をニュースで耳にし、ジルとともに何ともいえない暗い気持ちで憤った。

そして約2年前、彼はこのグループのパリでの大規模な犯行にショックを受けながら、そして真犯人がベルギー人だったことに、特に彼自身は大きなショックを受けながらも、ベルギーへと一時帰国した。

 

2016年3月に入り、パリでのテロ主犯格が逮捕された直後。報復のために起きたベルギー同時テロにて、ジルは命を落とした。

彼の遺品となったリュックサックの中に入っていた現地の新聞、Le Soirからの抜き出し記事は、なんとそのベルギーの犯人グループを図解で解説したものだった。きっと、気になっていたのだろう。調べていたのだろう。メンバーの顔ぶれを見ながら、何を感じていたのだろうか。

まさか、そのグループとものすごい偶然で接触し、数日後に命を落とすとは知らずに。

 

あの日から、ジルのいた場所はとても静かだ。そばにいることは分かっているけれども、音声としては、無。あんなにお喋りが好きな人だったのに。

私と娘たちは光に支えられて、すこぶる元気だ。何もなかったように見えるかもしれない。けれども、ふとジルの声がリアルな耳にこだましないことは、どうしても時々寂しく感じられている。

こんな風に、身近な誰かの居た場所を無残にぽっかりとした穴にしてしまう。こんなことを一体何人ぶん繰り返してきたのだろう。彼ら・・というか、得体の知れないグループというか、宗教とも思想とも呼べるに及ばない、ただの魂なしののっぺらぼうたちは。

 

”悪の帝国”でも、栄枯盛衰。

悪はいつの日か自滅する(と信じたい)。

 

けれども、ウイルスのように飛び火した過激思想は、完全に取り去ることは難しいだろう。少なくとも、しばらくは。テロのない世の中にするために、本気で取り組まなくては行けないことは何なのか。飛び火を過剰に刺激しかねない、戦火というものを避けながら。

過激思想は病だ。そのウイルスにかかる人は、弱っている人。対処療法だけでなくて、発生源の歴史を把握すること、明らかなる悪に触れさせないこと。怖がるだけではなくて、そして善悪の中の悪であるという烙印を押すだけではなくて、何か研究できることがもっとあるのではないだろうか。

私の中にも答えはまだ出ていないけれども。

 

楽しい大阪。Osaka mon amour

7月15日の大阪を皮切りに、いよいよ今夏、関西上陸する映画「残されし大地」。

そのためにあらためて大阪の新聞社などの取材を受けるため、先日のとある日、日帰りで大阪まで行ってきました。

 

こちら、今回の取材場所を提供してくださった大阪のミニシアター、シネ・ヌーヴォさん。エントランスを飾るブリキのバラはフランス人アーティストによるもの。素敵すぎる外観!

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中を入るとこんな感じ。関連書籍やDVDが並ぶ、まさに秘められたシネマ・ワールドです。好きだなあ、こういう”匂いのある”空間。

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2Fの事務室でこうして、新聞社の方などを待ち構えます。その間にポスターと一緒に記念撮影させてもらいました。

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”海中”をイメージしたという映画館の中。天井はあたかも水面。ぶくぶくと踊る泡を思わせる照明。ここでもう直ぐ、ジルの映画も上映されるんだ・・。

 

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そしてそして取材の後、シネ・ヌーヴォのオーナーさんが、新幹線の時間を気にしながらも大急ぎで連れて行ってくださったお好み焼きやさん。絶品だった・・。またこれたら、絶対行きます、この九条のお店! 

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何を隠そう、私の世界3大好きな食べ物は、順不同でトンカツ、ミートソーススパゲッティ、お好み焼き・・^^; オーガニックなものやアイデアも一通り好きですが、もともとは結構B級グルメです。そこに生ビールが加わると最高。

 

日帰りだから慌ただしかったものの、なんだか元気が出た1日でした・・。

 

なぜなんでしょう。やはり、旅をして違う街へ行くこと。そして、美味しいものを食べること。それって、本当に幸せを感じるひと時です。

 

この頃、なかなか本業の仕事でも思うように行かないこと、ダメだなーと思うことが多く、エネルギーが完全に低下していました。そんなところで、本当に文字通りのリフレッシュができました。下がったものを上げてもらったのではなくて(上がったものはまた下がっちゃうから危険。)、ボワン、と丸いエネルギーを入れ直してもらったような感じかな。

 

行き帰りの新幹線の中で、あらためて人生についても考えました。

 

人生での最優先事項はやはり、子供たちの幸せ。

そして、子供たちにとって今、一番嬉しいことは? それは、私がハッピーでニコニコしていることか。だとしたら・・・。

子供たちのためにあれもこれも揃っていなくちゃ、と思うのではなく、逆に私が自分に対しても緩くあること、課しすぎないことの方が大事だなと。

 

旅、ブラボー。美味しいもの、ブラボー。

そんな当たり前のことにも気が付きました。自分の小さな世界にとどまらない。ただ、場所を変えるだけで切り替えになるなんて。

 

お好み焼きの味とともに、忘れません。

大阪、モナムールです。

 

そしてもちろん、タイミングよすぎでこんな計らいをくれた天国のジルの、コーディネート力にも感謝。私のことを心配してたかもしれないなと思います。

 

 

大阪では7月15日〜、京都では7月24日〜上映です。そこに神戸も続きます!

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海老蔵さんへのメッセージ。Message to Ebizo-san

For English readers' reference    →  http://www.bbc.com/news/world-asia-40378443

 

小林麻央さんが亡くなって、小さなお子さんが二人、残った。

5歳と4歳。

はっとした。ジルが亡くなった時の私の子供たちと同じだ。

7年間の結婚生活・・? それも同じだ。

短く濃い時間をともに駆け抜けた、そして大きなものを残してくれた不思議な配偶者。

「今だけじゃない。きっと彼女からは今後も学び続けていくものがある」

・・・そんな不思議な感覚も同じだ。

Mrs. Mao Kobayashi died and left two small kids behind. Four-year-old, and five-year-old.

I was caught with this set of numbers. It is exactly the same age of our kids as when Gilles passed away.

Marriage life of seven years..? That is the same too.

A bit of miraculous partner who spent the short and densed time together, and left something remarkable to us. That feeling perhaps matches too.

Her husband, a famous Kabuki actor Mr. Ebizo Ichikawa says 'Not only now... she left something that we can keep learning.'

 

 

「私が今後、背負っていくもの、やらなくてはならないこと、子どもたちに対してとても大きなものがあるなと痛感しました。」そう言っていた海老蔵さん。

He continues, 'When I see our kids, I realize there is something big to carry and to do for me, for our children.' I sensed his worry too in this sentence.

 

うちの場合、当時4歳と5歳だった娘たちは、現在5歳と7歳(つい先日誕生日を迎えたのでダブルスコア)になった。父親が突如、不在になって1年あまり。けれども本当に元気だ。信じられないくらい。時おり不思議になる。

どうして悲しくならないのだろう。聞いても「別に大丈夫だよ」という。

自分たちだけパパがいない。街を眺めたり、学校で話をしたり。自分たちだけなぜ、パパがいない、悔しいと思ったりしないか。

My daughters are now 5 and 7 (as the older one just had her birthday recently). Their father disappeared one day suddenly and it is over one year old. But they are so energetic. Even full of energy. I wonder why sometimes. Why they don't feel sad ? Why they don't suffer from the lack of their papa. We sometimes see kids cheerfully walking with their fathers on the street, and they should be speaking about their fathers sometimes at school, though...

 

けれども、彼らは本当に明るい。

それはひとえに、パパが生きているうちに、一生分の愛情を降り注がれたからなのではと思う。そして、言葉の世界だけに生きていない彼女たちの周囲には、きっと今もパパの愛情が見えないキラキラとした空気のように、または尽きない泉のように存在していて、その中に今もどっぷり浴し続けているのだと思う。

I think the reason is clearly that they had been given all the affection they needed for the rest of their lives. They don't live in the world which is fully logical like adults. Papa's love still exists like shiny air or like a endless fountain around them and they still bathe in this invisible environment.

 

わかりやすく言えば、”幽霊になってもいつも見守ってくれている”ということなのだが。まだ幼いからこそ、頭で考えて「そんなの信じない」とはならず、それを素直に信じている。信じているというより、きっと動物として感じている。だから、これからも変わらずそれは存在するのだろうと思う。

なぜか、そのことに対する自信は、私の中でも揺るがない。

Simply put, they believe in the world where papa still 'exists' as a ghost and watche over them. Thanks to their youth, they fully believe this system. Or I should say, they are really feeling it with their instinct like animals. So it will never change as they grow up.

I am sure that they will not suffer from the loss of papa. I do not why but I have a confidence.

 

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いつもこの通り。元気すぎて、こんな感じどころじゃないことも(笑)。They are playing together often like this... sometimes too energetic!

 

あれだけ愛情深かった、子供が大好きだったパパだから。

きっと、麻央さんの場合も間違いなく、そんなママ。

だから、海老蔵さんにはそこだけは、安心してほしいなと思う。

麻央さんがいなくなっても、母の存在が欠けることはないのだ。

He was that affectionate. He was loving the kids that,that much.

Of course Mao-san was pouring her love over their kids so much.

So I would like Ebizo-san to be reassured at least about this fact.

The existence of mama will never be absent.

 

それにしても、麻央さんの闘病中の前向きな姿は本当に素晴らしかった。

Mao-san's attitude during her hospitalized life was wonderful.

 

「34歳の若さで亡くなったからかわいそうに。幼い二人の子供を残して、かわいそうに。そんな風に思われたくない。なぜなら、病気になったことだけが私の人生を代表する出来事ではないから。」

She remarked, 'If I die now, people would feel it is a pity that I died so young. It is a pity that I left two small kids. Poor woman... But I never would like them to feel in this way. Because the sickness is not the only thing that represent my life.'

 

そう、人生で問題なのは時間の長さではない。どれだけ輝いたか。愛情を残していけたか。テロで亡くなったジルは、残念ながら死を前にして、明確なメッセージを私たちに文章で残していくことはできなかったけれども、私が今になって感じるメッセージはそれなりに強い。

Yes, the importance of life never can be measured by its length. It can be measured by how much we shined. How much we felt love. Unfortunately, Gilles was not able to leave a clear written message behind because his death was totally sudden, but I feel what he wanted to say at this moment.

 

「テロで亡くなったことだけが自分の人生ではない。カラフルに豊かに彩られたあれこれがあってよかった。君も、子供達もその一助になってくれた。」・・そんな風に・・かな?と思っている。

It will be maybe..' The fact that I died of terrorism does not represent my life. I am happy that there happened colorful events in my life. The help was from you, the kids, too...'

 

ある時、自分との出会いが、そして日本へ来ることが・・

結果として彼が死へ至る道をつけてしまったのではないかと考えてしまったこともある。けれども後に、気がついた。そんな風に考えることは、逆におこがましいことだ。私には神様のように何かをコントロールする力はない。彼が力一杯そのエネルギーの中で生き、道をつけて進んで行った中で、彼らしく、46年間の寿命を全うしたのかもしれない、と今は思う。

To be honest I used to regret a little bit that our meeting was a way to his death for one period. But later I noticed. That way of thinking is sort of arrogant as I am not that powerful and I am not controlling the world and there are things only God knows. He continued to live as he wanted to and after all his path of energy, he finished his life of 46 years, accomplishing something.

 

そして、その亡くなり方が今回の麻央さんのように癌やその闘病、人生について色々な方が考えるきっかけともなるように。

ジルの死に絡めて、テロについて、歴史について、社会について・・と色々な方が考えるきっかけになる、世界が少しでも良い方向に向かっていくために、知ってもらうことなのだと考えたい。

Sometimes the death of somebody let people realize the social problems and spread the awareness of common issues. Mao-san's death became a chance to let us think about cancer, its cuteness, the life... and then Gilles' death provided a opportunity to think about terrorism, society gap, history, society, family... It never ends in vain for us to search for a better world.

 

今までウォッチャーだったわけではないけれども、麻央さんの頑張り、海老蔵さんの踏ん張りに一瞬で引き寄せられて、いろんなことが吹っ飛んだ今日の後半だった。ニュース速報を読んだ時も、そして会見をテレビで見た時も、泣いた。

I was not following Mao-san's blog earnestly before, but I felt like writing something almost impulsively yesterday, learning her attitude, death, and her husband's future concern. I cried when I saw the headline and watched his press conference.

 

微力ながら、いま海老蔵さんにお伝えしたいこと。

「子どもたちは、きっとずっと、大丈夫!」

My word is not maybe powerful enough. But I would like to send this message to Ebizo-san.

'Kids will be all right. Forever, definitely, all right! '

 

 ps

そういえば海長女が生まれる直前の2010年の春のこと。今思えば、まさになお婚約会見の直前。海老蔵さんの舞台を銀座の歌舞伎座でジルと一緒に見た。「スターだね。でもまだ若いんだね」と言っていた。At the same time I remembered that I went to see Kabuki which included Ebizo-san's performance in Ginza in the spring of 2010. I realize it was just before their engagement.

 

ジル・ローラン監督 映画「残されし大地」facebookページhttps://www.facebook.com/nokosareshidaichi/

 

www.daichimovie.com