2016-01-01から1年間の記事一覧
先日やっと、パリ同時テロで奥さんを亡くしながら「ぼくは君たちを憎まないことにした」というfacebookメッセージが世界中を駆け巡ったアントワーヌ・レリスさんの著書を読みました。 存在は知っていながらも手に取ることが難しかった時も過ぎ、やや客観的に…
過日の大使館での関係者上映会でのスピーチを採録させていただきます。 ここはジルの「東京都内の、小さな故郷」です。感無量でした。 本日お集まりの皆さま、こんにちは。多くの方々においで頂きまして、本当にありがとうございます。ご紹介に預かりました…
ジルの映画「残されし大地」について今まで頂いた感想、特に女性からのコメントをいくつか掲載させて頂きたいと思います。(ベルギーの映画館、京都映画祭などで先んじて見てくださった方たちの感想です。) 私が女性ですから当たり前といえば当たり前ですが…
昨年の12月8日は、結果的に、ジルが最後の最後に日本を後にした日でした。 12月に入ってからなんとなく、「もうすぐ生のジルの姿を見なくなってから1年になるのか・・」と思ってはいたものの、その日が近づくに連れて、私の胸の中はどこか重いものに包…
映画「残されし大地」に出てくるゴーストタウン化した街並み。人の代わりに緑が生い茂る。 映画「君の名は。」と「シン・ゴジラ」が今年の大ヒット映画ですが、前者はとても美しく。そして後者はとても耐え難く「見慣れた景色がこんなにも変わってしまう」と…
10月10日。ホテルニューオータニの玄関には日本とベルギー、両国の国旗が飾られていました。 去る9月25日。 映画「残されし大地」のfacebookページに、あるメッセージが寄せられました。 突然のメッセージ失礼いたします。瀧田と申します。実は、私の夫も…
2010年春ごろ。長女の出産直前くらいです。二人とも若い! 肌がきれいだぞ!! 今日は11月22日。 ジルが亡くなった日からちょうど8ヶ月が経ちました。 毎月、22日は「祥月命日」としてスケジュール帳に書き入れています。 ぼーっとホームに独りで突っ…
1年前、パリで尊い命を犠牲にした人々の魂が救われますように。 ジルはパリが好きでした。なかなか都市であんなに美しい街はないと。 ヨーロッパで、訪れる場所を一つしか選べないとしたら、やっぱりパリだろうとも言っていました。 私たちはパリのことを思…
先日、目が覚めた時に不思議な気持ちになりました。この7ヶ月くらいの間のことは、夢だったんじゃないかなと思ったんです。 「懸念していたテロがベルギーで起きて、ジルが巻き込まれて亡くなって、家族でびっくりして大泣きしたけど、引き継いだ映画が日本…
2000年10月28日(土)の朝日新聞・夕刊コラム。題字は奥山さんの手書きだそう。 映画「残されし大地」について、プロデューサーの奥山和由さんから連絡があったのは8月29日、NHK「おはよう日本」での放送後すぐのことでした。 朝、番組を取材してくれたNH…
ジルが初めて日本を訪れたのは2009年の8月。 これはその直前、2009年7月3日が日付となった写真です。 もっぱらアナログ派だったのが、初めてデジタルカメラを購入し、鏡に向かって試し撮り・・した結果のセルフ・ポートレートだと言っていたはず。 あまり…
掲載の写真は2012年クリスマス頃、ベルギーの夫の実家にて。長女2歳、次女0歳のときです。 時系列が少し前後してしまいますが、京都国際映画祭の直前に出して頂いた記事です。 高崎の全国コミュニティシネマ会議でお会いした朝日新聞大阪支社の記者の方が…
今回の映画祭、クロージング上映の司会をしてくださった タレントの清水圭さんも、実に素敵な方でした。 明るいオーラいっぱいに楽屋内に登場しながらも、やはり高島さんと同じく、 きちんとこの映画をご覧になった上でいらしてくださっていました。 いや、…
10月16日、満月の日。 ついに京都国際映画祭が無事に終了しました。 ジル、大好きだった街、京都での上映おめでとう。 (ところで、泊まったホテルの部屋番号が916でびっくりしました。ジルの誕生日と同じナンバーです。) 夫、ジル・ローランが亡くなってか…
2010年10月、ジルの故郷ブイヨンを流れる清流スモア川のほとりにて0歳の長女と ボブ・ディランのノーベル賞に触発されて・・というわけではないのですが、私も詩を書いてみました。このタイトルがずっとずっと、頭にあったのでした。 ジルが亡くなった時も…
イメージとしては、奥の茶色が私、手前の右が長女、左が次女。 先日行った高崎はたまたま「だるま」の名産地だったので、 これは良いと買い求めました。 3人で「パパの映画がうまく行くことをいのって、書くのよ!」と 一人一個ずつ手に取り、黒のマジック…
世の中で一番最初にジルにまつわるストーリーを記事にしてくださった(4月23日)、読売新聞ブリュッセル支局の横堀さんが、現地ベルギーでの初上映の様子(9月27日)を記事にしてくださいました。 義父のコメント、長くジルと一緒に働いていたスタッフのコメ…
ついにこの日がやってきました。ジルの映画とともに高崎までやってきました。 映画は人を旅させるんですね。 9月30日、10月1日の日程で開催された「全国コミュニティシネマ会議2016イン高崎」で、最終プログラムに「残されし大地」の特別上映を組んでくださ…
ブリュッセルの有名な観光地、グラン・プラスで2年に一度、開催される「フラワーカーペット」。 今回のテーマはなんと「日本」。鶴や鯉の文様が全て生花を使って表現されています。今年は奇しくも日本ベルギー友好150周年記念イヤー。 10月にはベルギー国王…
”動くジル”の映像を発見しました。 ベルギー・テロからちょうど半年の9月22日、ベルギー本国のテレビ放送局RTBFにて、ジルと彼の残した映画「残されし大地」についてのルポルタージュが放送されました。 映画の撮影中に残っていたという、動くジル本人の…
あの日から半年が経ちました。今日は9月22日、秋分の日。 先日、9・11(きゅうてんいちいち)から15周年ということで式典に関するニュースが流れていたのが記憶に新しいですね。 そして3・11(さんてんいちいち)はもちろん、5年前の東日本大震…
ジル本人が亡くなってから初めての誕生日を迎えました。 9月16日。47回目の誕生日です。 私たちは日本式に言うといわゆる「タメ」ですが、年明けの1月に誕生日のある私より、いつも4ヶ月だけ早く歳を取っていたジル。 この間だけは、束の間の「私の方が若…
ジルがいちばん好きな映画監督は、小津安二郎でした。 中でもフェイバリットは「東京物語」。 それは知っていたのですが、先日、亡くなった後に遺品整理をしていたら、こんな手書きの作文が見つかりました。今からちょうど2年前、一時新宿の日本語学校に通…
先々月よりNHKのブリュッセル特派員の方から取材を受け始めていた、「残された大地」にまつわる一連の話がついに8月末、放送されました。出かける前の準備時間、定番的にこの番組をご覧に成っている方も多いのでしょう、いろいろなところから反響を頂きまし…
先日の毎日新聞の記事 「ベルギーテロ犠牲者:夫が残した「福島」上映 http://mainichi.jp/articles/20160827/k00/00e/040/246000c 私の父が翻訳をしてくれました。↓ English translation here below. The Evening Edition of the Mainichi Shimbun (Newspap…
日本語での映画のタイトルを決めました。 「残されし大地」。 原発事故の後も大地は残され、なおも自然は美しく、その土地に愛着を持ち息づいていた命は続いていること。そして第二の意味としては、テロが起きて彼亡き後も、残された私たち仲間や家族は、道…
(写真はジルの映画撮影時期、福島県南相馬市の風景。The photo shows Minami-soma city, Fukushima, when he was shooting the film. ) 写真提供:山本啓介氏 ベルギーにての上映スケジュールがほぼ決定しました。 ブリュッセルのアートの中心地BOZAR、二人…
(当初「これは公開できない」と思っていた写真ですが、意を決して。) 広島原爆投下の日に寄せて 今朝、何気なく迎えた8:15の黙祷でしたが、「戦闘行為であるたったひとつの爆弾に、一瞬にして無惨にも命を失われた」・・という事実をなぞった時、それ…
先日行われた南相馬の花火大会の動画です。 短くて申し訳ないのですが、夏らしいのでシェアします。 The other day I visited Minami-soma city, Fukushima and saw this wonderful firework. Really feel like summer. ジルが昨年、撮影で訪れていた街。 ご…
地下鉄マルベーク駅に犠牲者を偲ぶ記念のアートピースが加わったそうです。アーティストは駅にもともとあった絵のアーティストでもあるブノワ。 They installed a new commemorative art at the metro station Malbeak to remember the sacrificed people. T…